【新唐人2015年1月20日】中国遼寧省瀋陽市のあるショッピングモールで無料の夕食会が行われたが、参加者が予想以上に多かったため、100人以上が料理を取り合うといった事態となった。「食べ物の取り合いに参加した人は恥知らずだ」「主催者側の売名行為のせいで多くの人が危険な目にあった」などと、ネット上では非難の声が上がっている。
中国メディアの報道によると、遼寧省瀋陽市のあるショッピングモールで1月16日夜、無料夕食会が行われた。本来なら抽選で当選した10名のみが招待される予定だったが、見物客が多く、主催者側は急遽一般客も参加可能と変更した。
写真を見てもわかるように、準備された食事は少なく、参加者たちはウェーターが料理を運んでいる最中にもかかわらず、次々に料理を取っていく有様だ。どこのテーブルでも大勢の人が一斉に皿に手を伸ばし料理をさらっていく。どの参加者もガツガツと貪り、更には親が子供のために食べ物を確保していた。
ネット上では非難の声が上がっている。
「この夕食会は大勢の人が一斉に食べ物を取り合っているが、安全に問題はないか」
「写真を見てわかるが、警備員や警備施設が少なく、もし参加者が一斉に料理を取りに行くと手に負えなくなる」
「この人たちは餓鬼の生まれ変わりなのか?本当に恥ずかしくて情けない!」
実際中国では最近、大勢の人による物品の取り合いが、事件・事故に発展することが多発している。
去年10月には、湖南省張家界市の武陵源で行われたマンションの竣工記念行事で、不動産開発企業の金持ちオーナー2人がマンションの上から現金5万元の入った封筒をばら撒き、市民が殺到し奪い合った。
ある商品に殺到する場合もある。例えば、食塩を買うために各地では人々がスーパーに殺到した。
最もよくあるのが、輸送中の物品を奪い去る事件。去年11月、江蘇省でトラックから火が出た際、近隣住民が殺到し積んであった靴を奪い去る事件があった。4月には福建省の国道で6000箱のヨーグルトを積んだトラックが横転したが、近隣住民がヨーグルトを奪い去った。
浙江省杭州市の霊隠寺では去年、以前から行っていた中華粥の無料配布に人が殺到した。今年は混乱を避けるため、1月27日に予定していた活動を中止すると発表した。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/01/19/a1170153.html (中国語)
(翻訳/佐久間)